諸見里しのぶさん、昨年と両極端のコースを制覇する勝みなみ選手の対応力は素晴らしかった


10番ティーショットを放つ勝みなみ(カメラ・今西  淳)

10番ティーショットを放つ勝みなみ(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本女子オープン 最終日(2日、千葉・紫CCすみれC=6839ヤード、パー72)

 3位から出た勝みなみ(24)=明治安田生命=が“猪木魂”で混戦を制し、史上3人目の大会連覇を飾った。6バーディー、2ボギーの68で、通算3アンダーの逆転で今季2勝目、通算8勝目(メジャー2勝)。12月に来季米ツアー出場権を懸けた予選会への挑戦も表明した。

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 勝選手は持ち味であるパワーとショット力を武器に最後まで攻めの姿勢を貫いた、まさにメジャータイトルホルダーのゴルフでした。前半から積極的にピンを狙って5つスコアを伸ばすと、終盤の難易度が高い17番ではセカンドショットを見事にチャンスにつけてバーディーを取り、最終組に大きなプレッシャーを与えました。

 去年の烏山城CC(栃木)は起伏に富み、傾斜地から正確なショットが求められました。今年はフラットですが、距離が長く、グリーン周りはバンカー越えのロケーションが多いコース。両極端のコースを制覇する対応力は素晴らしく、大会連覇はキャリアにおいても大きいでしょう。勝選手はコーチをつけておらず、大会中に自ら考えてスイングを修正し、最終日に合わせていける能力の高さも魅力。今後、挑戦を表明している米女子ツアーでも生きてくるはずです。(女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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