金田久美子「私は再現性が苦手。覚えも悪い」 「クミノート」効果で69好発進


3番でティーショットを放つ金田久美子(カメラ・安藤 篤志)

3番でティーショットを放つ金田久美子(カメラ・安藤 篤志)

◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(28日、千葉・浜野GC=6656ヤード、パー72)

 金田久美子(スタンレー電気)が3バーディー、ボギーなしの3アンダー、69で回り、上位でホールアウトした。「久しぶりに自信を持ってゴルフができた。前は(打球が)どこに行くのか分からなかったけど、今はしっくり構えられている」と上機嫌。

 5番パー3で8メートルを沈め、7番は125ヤードの第2打をピッチングウェッジで2メートル半につけてスコアを伸ばした。13番パー3はグリーン左手前からのアプローチが「ちょっと強いと思ったら入った」というチップインバーディー。「今季は初日にいいスコアで回れていなかった。ピンチも少なくて、ノーボギーで、それなりにいいゴルフができたと思う」と振り返った。

 3週間前に始めた「クミノート」の成果が表れてきた。コンビニで買ったというB5のノートに、ゴルフで思ったこと、感じたことを忘れないように書き殴る。「私は再現性が苦手。寝て起きたらゴルフが変わっている。再現性もないし、覚えも悪い。ちょっと忘れちゃったりするから、気づいたことを書くようにしている」。再現性を高めるために取り入れた、新しいルーティンだ。

 5年前にも一度、ゴルフノートに取り組んだことがある。当時は頭の中で整理し、丁寧な文字で書き込んでいた。「こんなぐちゃぐちゃに思ったことをワーッて書くのは、初めて。誰にも見られたくない」というマル秘ノートの進ちょく状況は、まだ4ページ。「今日は背筋を真っすぐしたら、球が真っすぐに行った」「今日はパットのラインが見えなかった」「今週はトレーニングをやった」。どんなささいなことでも記入する。ノートの最後はいつも「頑張ろう」。必ず前向きな言葉で締めるようにしている。

 今季7戦を終え、明治安田生命レディスの5位が最高。昨年は56位スタートから2日目、最終日とまくって9位フィニッシュを決めた大会で、好スタートを切った。「自分の中の最大限全力で頑張って、もったいないことはしたくない。風も強いし、攻め方が大事。そこを考えながら、一打一打集中したい」。頑張る自分を励ましながら、優勝争いを目指す。

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