中島啓太が2位浮上 「今一番手強い相手」と親交の深い金谷拓実に最終日最終組でリベンジだ


17番、アプローチショットがカップイン、チップインイーグルを決めた中島啓太(カメラ・谷口 健二)

17番、アプローチショットがカップイン、チップインイーグルを決めた中島啓太(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー ASO飯塚チャレンジド 第2日(9日、福岡・麻生飯塚GC=6809ヤード、パー72)

 2週連続2位の中島啓太(フリー)が1イーグル、6バーディー、ボギーなしでこの日のベストスコア64をマークし、通算13アンダー。10位から首位と4打差の2位へと浮上した。「すごく良い流れで試合を進められた」と静かに振り返った。

 前半17番パー5のチップインイーグルで加速した。グリーン左奥からの20ヤードの第3打を、52度のウェッジで放り込んだ。「すごくイメージは出ていた」。7ヤードほど先に落とし、15ヤード近く転がす。描いた通りの一打を機に、18番から4連続バーディー。5ホールで6つスコアを伸ばした。

 2週連続2位で迎えた今大会も、好調を維持している。「ショットももちろん悪くないが、パターがいい。すごく距離感が出せている。そこが良くなってきて、気持ちの余裕が出てきたところが一番大きい」。2週前のミズノオープンからパターをテーラーメイドのプロトタイプ(L型ネックのブレードタイプ)に変えた。「打感をちゃんと自分で感じるようになったので、距離感も出る」と、新しい武器に信頼を置く。

 2021年パナソニックオープンで史上5人目となるアマチュア優勝を果たし、昨年9月にプロ転向した。プロ初勝利まで、あと一歩が届かない。前週のBMWツアー選手権森ビル杯では、アマチュア時代からしのぎを削ってきた盟友・金谷拓実(Yogibo)に敗れた。「本当にボールに魂が乗っているんじゃないかと思う」と思うほどの金谷の強さを目の当たりにした。

 「なんか…不気味なんですよね」と敬意を込めて表現した。「先週の最終日も、普段はガッツポーズとかよくされる方が、序盤から長いパーパットが入ってもまったく顔色を変えなかった。ガッツポーズもしなくて。一緒に戦っている方からしたら、今一番手強い相手」が金谷だ。中島はその金谷と、再び最終日最終組で戦うことを望んでいる。「まずはそこに一緒に入ることが大事。明日もしっかり伸ばして、優勝争いに残れるように頑張りたい」と打倒・金谷に燃えている。

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