
今田竜二
◆男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 第151回全英オープン 第3日(22日、英国・ロイヤルリバプールGC=7383ヤード、パー71)
25位から出た松山英樹(LEXUS)は2バーディー、ボギーなしの69で回り、通算2アンダーの17位に順位を上げた。レフティーのブライアン・ハーマン(米国)が12アンダーで2位に5打差をつけて首位を守った。テレビ朝日でラウンド解説を務める米ツアー1勝の今田竜二氏が松山のプレーを振り返った。
第3ラウンドは、風が360度様々な方向から吹いていましたが、やや穏やかな一日で、雨も予報ほど降らずプレーしやすい状況でした。松山選手はショットの状態が良く、あと3つ、4つ入れる(バーディー)チャンスがありました。もう少しアイアンの精度が戻れば、もっとイージーなバーディーチャンスが作れたかと思います。
チャンスについた7、8番、後半のともにパー5の15、18番でバーディーを取ることができず悔しさもあるでしょう。光った場面は14番のバーディーでした。グリーンも、後方のスタンド(観客席)も見えない状況の、ブッシュを超える第2打地点から、しっかりとピンそばへ距離を合わせてきました。
今大会では、寒くなり、冷たい風が吹いたりすると、ティーショットを打った後に肩から背中にかけて、気にしながら歩く場面もありました。第2日の12番セカンドでは、手首を痛めたような感じも見受けられ、かなり気にしているような様子に見えました。全英オープンは地面が硬いので、打ち込んでいくと肩、ひじ、手首に負担がかかるので、その辺りも気になるところではあります。
米ツアーの積算ポイントの高いメジャーで、今後のプレーオフシリーズや来年を見据えても重要な最終日になります。2位とは5打差。今年はまだメジャーの最終日を良い成績で終われていません。全英オープンの自己ベスト6位(2013年)を抜いて、トップ5に入る可能性は十分です。スコアを伸ばして優勝に近づくゴルフを期待しています。(プロゴルファー)