
3番、バーディーパットを外し肩を落とす松山英樹(カメラ・渡辺 了文)
◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 最終日(19日、宮崎・フェニックスCC=7042ヤード、パー71)
4年ぶりに日本ツアーに出場し、4位で出た松山英樹(LEXUS)は4バーディー、4ボギーの71と伸ばせず、5アンダー10位だった。「今年ずっと同じことを繰り返しているなあ、というようなラウンドだった」と今年最後の大会を振り返った。
スタート前にあったトップとの7打の差を、詰めることはできなかった。「前半で10アンダーくらいまで行けばと思っていた。行けなくても、3つ4つ伸ばしていればチャンスはあるかなと思っていたが、最初のバーディーが6番では遅すぎる」。
1番をボギー発進とし、出鼻をくじかれた。バーディーチャンスを量産しながら決めきれない。6番パー3でピン手前2メートル半を沈めると、7番パー5はグリーン右手前バンカーから50センチに寄せて連続バーディー。反撃モードに入ったように見えたが、8番でグリーン左からのアプローチをミスしてボギーを喫し、勢いはそがれた。グリーン上で31パットを要した。
アマチュアの杉浦悠太(日大4年)が、2位に3打差をつけて逃げ切った。「やっぱりプロが、プレッシャーをかけないといけない立場の人たちが、かけられなかったということ」と口にした。松山自身もアマ時代の2011年三井住友VISA太平洋マスターズを制している。日本ツアーでの最近の若手の勢いについても触れた。「実際試合に出て負けたので。すごくいいプレーヤーなんだろうなと思う。いつかチャンスがあったら回ってみたい」と語った。
63をマークして首位発進を決めた初日を最後にアンダーパーはないまま今年最後の実戦を終えたが、スコアではかれない手応えを感じる場面もあった。「ショットに関しては(初日より)昨日の方が良かったなという感じはある。チャンスにつく、つかないとかそういう問題じゃなくて。安定して上位に行くためには3日目の状態の方が行けるかなという感じだった。パッティングは初日が一番良かったと思うし、今日はなんとなく、どっちも良くなかった」と4年ぶりのホスト大会を総括した。
今年最後の実戦は、来年につながる1週間となった。「ショットに関しては、いいショットも悪いショットも両方あったけど、なんとなく定まっていくような感じはあった。優勝争いしたときのプレーというか、上位に行きそうなときのプレーがなかなか思うようにいかないので。そこをしっかりできればと思う」。1か月と少しのオフを有効に使い、再び米国での戦いに向かう。