東京五輪代表の稲見萌寧、五輪会場の霞ケ関CCは「男子はすごいスコアが出るんじゃないかな」


1番、ティーショットを放つ前に笑顔を見せる稲見萌寧(カメラ・馬場 秀則)

1番、ティーショットを放つ前に笑顔を見せる稲見萌寧(カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー 楽天スーパーレディース プロアマ戦(28日、兵庫・東急グランドオークGC=6568ヤード、パー72)

 国内ツアーの新規大会、楽天スーパーレディースのプロアマ戦が行われた。東京五輪代表でホステスプロの稲見萌寧(都築電気)は、「この大会を盛り上げられるように、いい試合だったと言ってもらえるプレーをしたい」と意気込んだ。

 23日に国立競技場で行われた東京五輪の開会式に参加した稲見は、「当日になって、出た方がいいのかなと思って、急きょ『出ます!』とお伝えしました。経験できることじゃないですし、豪華でスケールが大きくて迫力がすごかったです」と振り返った。聖火リレーの最終走者を務めた大坂なおみの姿に「かっこよかったですね」と感激した様子だった。

 開会式翌日の24日、25日は五輪会場の埼玉・霞ケ関CCで、それぞれ9ホールずつを練習ラウンドで回った。17年4月のコース改修後は初めて訪れたが「(29日が初日の)男子はすごいスコアが出ると思いました」と分析。しかし、気温が高く、コース内に日陰も少ないことから、「(気温は)36度ありました。暑さ対策は厳重にやらないと、次の日に(体内の)熱が残ってしまう」と警戒した。アイシングを行うなど対策し、万全の状態を維持するつもりだ。

 五輪ではコース外などでの行動が制限され、競技中のチーム編成も普段のツアーとは異なる。「いつも父と二人で移動しているけど入れない。親のいないチームで頑張らないといけない。新たな『チーム稲見』。親離れするための第一歩なのかな(笑い)」と、逆境もプラスに捉えた。

 五輪は無観客開催となってしまったが、会場には観客席が設置済みで「(席が)あるだけでさみしさは減ります」と稲見。「特別な試合だけど、だからといって何かをかえるわけではない。テレビを見ている方が立ち上がって応援したくなるようなプレーをしたい」と見据えた。

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