
「顔ハート」で記念撮影する日本女子チームの(左から)飯島早織、馬場咲希、荒木優奈(大会提供)
◆報知新聞社後援 2023トヨタジュニアゴルフワールドカップ第3日(22日、愛知・中京GC石野C)
首位から出た日本女子は抜群のチームワークで、2位との差を7打差に広げた。荒木優奈(18)=日章学園高3年=が6バーディー、ボギーなし、この日最少の66と奮闘し、個人でも3位から首位に浮上した。日本男子は佐藤快斗(17)=埼玉栄高3年=が67で引っ張り、スコアを6つ伸ばして首位キープ。男女ともに一度も首位を譲らぬ完全優勝に王手をかけた。
雨の中で荒木が攻めのプレーを徹底した。朝から強い雨が降り、グリーン上でボールが止まりやすくなった。「攻め攻めでいけたのが良かった」と3~4メートルのパットを沈め、前半だけで4つのバーディー。後半は雨もやみグリーンが乾き始めるも、ノーボギーでスコアを一気に伸ばした。
「チームワークはどの国にも負けない」というほどで、この日は以心伝心、全員がおそろいのお団子ヘア。「自分が悪くても、ほかの2人が助けてくれる」。全員が同じ意識で、連日首位を快走。互いを信頼し合い、気負いすぎないことが好スコアにつながっている。
通算20アンダーでの優勝を目標にしていたが、第3日を終えすでに30アンダー。2位に7打差をつけ、2大会ぶり5度目Vに王手をかけた。荒木は個人Vも見える中で「みんなのためにという気持ちが大きい」と団体戦を最優先する。最終日へ「攻めて、最善の一打を打てたら」と意気込んだ。(富張 萌黄)
◆日本男子 この日ベストの6アンダーで首位をキープ。佐藤が4バーディー、ボギーなしの67で回り、団体、個人優勝の2冠に王手をかけた。7番では距離感を間違えるミスでピンチも、3メートルのパットを沈めてパーで切り抜けた。チームは「悪い時も、みんなが前を向いている」という。6大会ぶりのVへ「パー5のホールを取りたい」とさらにスコアを伸ばす。