◆米女子プロゴルフツアー メジャー第4戦 エビアン選手権 第3日(29日、フランス・エビアンリゾートGC=6527ヤード、パー71)
日米通じて6戦ぶりの予選通過となった渋野日向子(サントリー)は3バーディー、1ボギーの69で回り通算イーブンパーでホールアウトした。4月12日の米ツアー、ロッテ選手権初日以来の60台でのラウンドとなった。メジャーでは今季初。
10番スタートのこの日は、16番パー3の第1打をピン奥2メートルにつけ最初のバーディー。パー5の18番では、2オンを狙いのショットを奥のバンカーにこぼすも、アプローチを右手前1メートルに寄せ、前半に2つ伸ばした。1つ落とした直後の3番でも、バンカーからの第2打をグリーン左に落とし、傾斜を利用してピンの真横にピタリ。バウンスバックに笑みがこぼれた。「粘り強くパーセーブできたのが、伸ばせた結果につながった。まあまあかな」と明るい表情で振り返った。
唯一のボギーとなった2番パー3は、3日間落としている苦手なホール。「どうやって寄せたらいいかわからない。嫌じゃわ」と岡山の方言も交えて笑い、精神的な余裕も見られた。60台でのラウンドは米ツアー、ロッテ選手権の初日(4月12日)以来15週ぶり。今季のメジャーでは初となった。スコアを伸ばし、手応えをつかんでいるようにも写るが「もう少しいけたところもあったかな、という欲はちょっと思っていた」と満足はしていないという。
4月の米ツアー、JMイーグルLA選手権以来となる決勝R進出。「予選がどうこうというのもなかったので、やるべきことをやろうと思っていた」と自分のプレーに集中し、スコアを伸ばした。右肩上がりに状態を上げ最終日に臨む。米女子ツアーのシード確保へ正念場を迎え「今いる位置よりは上で終われるように頑張りたい」と1つでも上の順位を目指す構えを見せた。