
桑木志帆
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
プロゴルファーは多くの人から見られる職業だ。特に女子選手はウェアやメイク、ネイルに強いこだわりを持つ選手も多い。代表的なのは国内4勝の吉田優利(24)。コスメ番長を自認し、「化粧をするのも自分磨きの一つ」と美意識が高い。
服装にも表れ、まず大会期間中に同じ色のウェアは着ない。さらに一度着たものは二度と使用しないという徹底ぶりだ。耳元で輝くピアスも、日々違うものをつける。フォロワーが23万人を超えるインスタグラムでは私生活も投稿。私服、トレーニングウェア、浴衣とさまざまな姿を披露する姿勢にも、意識の高さを感じる。
桑木志帆(22)はネイルが好きで、私の爪を見て「めっちゃかわいいですね」と声をかけられ、そこからシルバーやラメが好きな点が共通して意気投合した。桑木は「絶対キラキラを入れる」がモットー。時計や携帯用扇風機を輝くストーンでデコレーションするこだわりようだ。柏原明日架(29)は髪のケアにこだわりを持っていると聞いた。日々、息の詰まるような戦いに身を置く彼女たちは、それぞれの方法で気分転換しているように映る。
担当3年目となり、選手とゴルフ以外の会話を交わすことが増えてきた。当然、ゴルフ場ではプレーの取材がメインだが、メイクやアクセサリー、ネイルなど共通の興味についてのやり取りを通じて、人となりを知ることができる。
女子ゴルフは今季、ダイキンオーキッドレディスで開幕した。多くの選手が米ツアーに挑戦したが、初戦から鈴なりの観衆で盛り上がりを見せるなど、変わらず高い人気を誇る。柔らかい話を交え、その魅力を伝えていきたい。(ゴルフ担当・富張萌黄)
◆富張 萌黄(とみはり・もえぎ)2020年入社。レイアウト担当を経て23年にゴルフ担当。ゴルフは未経験。今年こそ始めたい。