９番、ティーショットを放つ葭葉ルミ（カメラ・馬場 秀則）
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第２日（２３日、愛知・中京ＧＣ石野Ｃ＝６６４２ヤード、パー７２）
６位から出た葭葉ルミ（富士住建）が５バーディー、１ボギー、１ダブルボギーの７０で回り、通算６アンダーで首位と５打差の６位につけた。
出だしの１番は第２打を池に入れてダブルボギーをたたいたが、６番、７番、９番とバーディー奪取。後半は１３番で３メートルを沈め、１４番グリーン手前からチップイン、１５番は第１打を１メートルにつけて３連続バーディーと伸ばした。葭葉は「いいショットが多かったので、自信を持ってできた」と手応えをにじませた。
プロ１４年目の３２歳は「ベテランになっちゃいましたね～」とニヤリ。今季は２週前の今季メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップで３位に入るなど、若手が台頭する国内女子ツアーで存在感を見せている。「今までは意気込んでやってたけど、今シーズンは肩の力を抜いて楽しむことを目標に試合をやってる。ショットもパットも安定してる」と言う。
「３０（歳）を過ぎてからかなりしんどくなった」と葭葉。昨季は夏場から休まずに大会に出場したが、上位争いに絡めなかったり、予選落ちも多く「自分が伸ばし合いについていけないと感じてた。後半戦は無理して試合に出て、すごく疲れた」と苦しんだ。
翌年のツアー出場権を争う昨年１１月の予選会（ＱＴ）に出場した頃から「最近の調子やランキングを見て、（ツアー選手として）ゴルフをすることが今年（２５年）いっぱいかなという気持ちはあった」と引退も頭をよぎった。それでも、ＱＴランクは２９位に入り、今季は開幕から２戦で１５位、１０位に入るなど、上位で戦えている。「結果が予想外すぎて驚いてます。全然やれてますね」と笑みを浮かべた。
首位と５打差の６位で週末を迎える。１６年のニッポンハムレディス以来、９年ぶり２勝目を目指すベテランは「優勝？ したいです。これまでと同じ気持ちでやった方が伸ばせる」と平常心で頂点に挑む。