ツアー1位の飛ばし屋・河本力が精度もレベルアップ 姉・結との同時優勝へ6位浮上


9番、ティーショットを放つ河本力(カメラ・谷口 健二)

9番、ティーショットを放つ河本力(カメラ・谷口 健二)

◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 日本プロ選手権 第2日(23日、岐阜・三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)

 9位から出た河本力(25)=大和証券=が3バーディー、ボギーなしの69で回って通算7アンダーとし、トップと8打差の6位に順位を上げた。姉の結(26)も女子ツアーで6位に浮上。姉弟同時優勝を目指し、週末に差を詰める。昨年の日本シリーズJTカップ覇者でメジャー4冠がかかるショーン・ノリス(43)=南アフリカ=が大会記録に並ぶ61をマークし、15アンダーの単独首位に立った。

 気持ちを切らさず、河本はボギーなしでやり遂げた。16番では2メートルを沈めてパーをセーブ。「調子は良いとは言えないなかで、ボギーフリーで回れたのは良かった。諦めずに優勝のチャンスがあるところまでいきたい」。2022年以来のツアー3勝目へ、追い上げを図る。

 昨季平均飛距離319・25ヤードのツアー1位の飛ばし屋。24年は約67%でツアー44位だったパーオン率が、今季は約75%の3位に浮上した。「アイアンショットの切れや、縦距離の管理は去年と比べたら断然良くなっている。オフに取り組んできた成果」と手応えを口にした。

 同じプロゴルファーとして尊敬し、励まし合うことが多い姉の結も、同じ6位で週末を迎える。「僕が先に優勝するか、姉が先に優勝するかっていうことだけを考えてやってきた。一緒に賞金王と年間女王になりたいという気持ちはすごくある」。姉との同時優勝をメジャーで飾れたら最高だ。(高木 恵)

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