
13番、バーディーパットを沈め歓声に応える河本力(カメラ・中島 傑)
◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本オープン 第2日(17日、栃木・日光CC=7238ヤード、パー70)
前日サスペンデッドになった第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、16位で出た河本力(大和証券)が5バーディー、2ボギーの67をマークし、通算2アンダーでトップと1打差の3位に浮上した。
前半のアウトで3つ伸ばし、後半は耐えた。「練習ラウンドを通して、アウトでしっかり伸ばさないといけないと思っていた。そういうプレーができていることは作戦通り」。ティーショットを左林に曲げた17番をセーブし、最終18番でも2メートル半のパーパットを沈めた。
ホームコースの横浜CCで行われた前週の米ツアー、ベイカレント・クラシック・レクサスは78人中77位に終わった。「すごく気合も入っていた状態で、恥ずかしい姿をお見せしてしまった。先週ズタボロにされて、すごく考えた」と明かした。
「完璧主義になりすぎて、自分のことを許せなくなってしまう。少しのミスでイラッとしてしまう。自分でコントロールできないくらい興奮してしまったり。今年優勝争いを何回かして1回も勝てていない焦りもあった。ホームコースでの大舞台だったし、自爆するようなメンタルでゴルフをしてしまっていた」。課題を洗い出し、日光CCに足を踏み入れた。
今大会は自分を許し、受け入れながらプレーできている。「初日の前半で3オーバーまで行ったけど、そこから戻ってこられた。やってしまったことは過去なので。過去にとらわれずに、次のショットにどう準備していくかを考えるようにしている」。優勝者には来年のマスターズの出場資格が付与される。「皆さんプロとして絶対に立ちたい場所。鼻息が荒くなってしまうけど、一打一打、自分を客観視しながらプレーしたい」。2022年以来の3勝目を、メジャーで飾る。