
18番をバーディーでホールアウトし声援に応える後藤未有。通算11アンダーで単独首位に立った(カメラ・今西 淳)
◆国内女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第2日(1日、埼玉・武蔵丘GC=6690ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、7位で出たツアー未勝利の後藤未有(大東建託)は2度の3連続を含む8バーディー、1ボギーの65をマークし、通算11アンダーの単独トップに浮上した。
「今日はとにかくショットが良くて、チャンスをたくさん作れた」。驚異のフェアウェーキープ率100%をマークした後藤は、自信に満ちあふれた言葉でバーディー量産の要因を語った。
1番は3メートル、2番は30センチ、3番は2・5メートルに寄せ、いきなり3連続バーディー発進。勢いは止まらず、8番から再び3連続でバーディーを奪った。最終18番は残り66ヤードからで1・5メートルにピタリとつけてバーディー。自己ベストに並ぶ65をマークし、単独首位に浮上した。
今週初めに寝違えで首痛を発症。「年に3回くらいある。体を回すのが痛かった」と練習は控え、はり治療を受けて試合に臨んだ。「逆に無理に振ろうとしない、いいリズムが出て、急に安定するようになった」と“ケガの功名”となった。
北九州市出身で、幼少期からプロ野球・ソフトバンクホークスの大ファン。実家から徒歩で北九州市民球場に通い、「城島(健司)さんやムネリン(川崎宗則)とか応援してました」と明かした。先月30日に日本シリーズで阪神を下して日本一に輝いた瞬間はすでに寝ていて見逃したが、翌朝に結果を見て「勝ってる! めっちゃうれしい」と跳びはねて喜んだ。
ホークスのパ・リーグ優勝と同時期だった9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは初日から首位を走ったが、最終日に逆転を許して5位に終わった。再び訪れた“同時優勝”のチャンス。後藤は「私も続いて優勝したい。一緒に福岡を盛り上げたい」と目を輝かせた。(星野 浩司)
◆後藤 未有(ごとう・みゆう)2000年9月29日、福岡・北九州市生まれ。25歳。宮里藍に憧れ、4歳からゴルフを始める。18年の日本女子オープンでアマ最上位の8位。福岡・沖学園高卒。19年はナショナルチームで活動。21年6月のプロテストに合格。25年はトップ10入りが4回。メルセデス・ランク61位。家族は母、兄、姉。157センチ、58キロ。

