ゴルフでも怪物ぶり 松坂大輔に宮里優作が「思わず拍手」 練習場では緊張も「最高のゴルフができた」


16番でティーショットを放ち、打球の行方を見る松坂(カメラ・渡辺 了文)

16番でティーショットを放ち、打球の行方を見る松坂(カメラ・渡辺 了文)

◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第1日(27日、高知・Kochi黒潮CC=7375ヤード、パー72)

 初めてレギュラーツアーに主催者推薦で出場した元プロ野球選手の松坂大輔(45)は4バーディー、6ボギーの2オーバー74で回り、108人中96位で初日を終えた。元プロ野球選手の挑戦は6人目で、デーブ大久保が2006年東建ホームメイトカップ第1ラウンドで記録した72(イーブンパー)に次ぐ好スコアだった。ツアー未勝利の砂川公佑(27)=オークラ輸送機=が64で首位発進した。

 最終9番で松坂が魅了した。ティーショットをかっ飛ばし、残り115ヤードの第2打をピン左1メートル弱にからめてバーディー締め。にこやかにガッツポーズをつくり、大歓声を浴びた。「上出来。1個バーディーは取りたいと思っていたけど、まさか4つも取れるとは」。プライベートでの自己ベストは70。トーナメントのセッティングでそれに近い74をマークする勝負強さを発揮した。

 ティーオフ時の選手紹介。「平成の怪物、松坂大輔」に観客が沸いた。練習グリーンにいたプロたちは動きを止めて見入った。10番のティーショットはフェアウェーど真ん中へ。同組の宮里優作も「思わず拍手した」という一打でスタートした。16番では第1打を右隣の15番まで曲げるピンチも、林越えの第2打を9アイアンで正規のホールに戻しボギー。失点を最小限に抑えた。

 プレー前に向かった練習場で、ゴルフシューズに履き替えていないことに気がついた。「飲み物も置いてきちゃって練習場とロッカーを3往復ぐらいした(笑)。ああ、緊張しているなと思った」。いつもと違う自分を受け入れた。「最高のゴルフができた。明日もせめて同じぐらいのスコアで回れるように頑張りたい」。気合を入れ、日が陰った練習場で半袖姿のまま球を打った。

(高木 恵)

 ◆男子ツアーの主催者推薦 通常の出場資格を持たない選手でも主催者が選べば出場できる枠で、枠数は大会によって異なる。選ばれた選手はプロでもアマチュアでも出場可能。若手の有望株、地元出身の選手、話題性のある選手らが選ばれることが多い。

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