【古賀敬之のゴルフあれこれ】  第二回 ショート、ミドル、ロングは「パーの数」で決まるものではない


 パー3ホールを「ショートホール」、パー4を「ミドルホール」、パー5を「ロングホール」と日本では呼んでいるが、欧米では通じない。そんな言い方でホールを区別しない。マスターズの舞台、オーガスタ・ナショナルGCの11番はパー4だが、距離が505ヤードもある。実は、こういった長~いホールを「ロングホール」といい、300ヤード程度のパー4のホールは「ミドル」ではなく「ショートホール」というのだ。Netなどで調べると「ミドルはパー4のホールをいう」などと解説してあるのを目にするが、これは〝通称〟であり、本来の意味からすれば間違いである。パーの数に関わらず、そのホールが長いか、短いかで「ショート」なのか「ロング」なのかが決まる。ちなみに、2000年のルール改正以降、パーの参考基準距離はルールブックに掲載されなくなった。用具の発達によって従来との飛距離が各段に伸びてきたことによる。

 

 ◇古賀 敬之(こが・たかゆき)
1975年、報知新聞社入社。運動部、野球部、出版部などに所属。運動部ではゴルフとウィンタースポーツを中心に取材。マスターズをはじめ男女、シニアの8大メジャーを取材。冬は、日本がノルディック複合の金メダルを獲得したリレハンメル五輪を取材した。出版部では「報知高校野球」「報知グラフ」編集長などを歴任。北海道生まれ、中央大卒。

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