
16番でティーショットを打つ山脇健斗(カメラ・高木 恵)
◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 第2日(18日、北海道・札幌GC輪厚C=7066ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、10位で出た今季レギュラーツアー初出場の山脇健斗(フリー)が4バーディー、ボギーなしで連日の68をマークし、通算8アンダーの7位で決勝ラウンドに進んだ。主催者推薦選考会(マンデー予選会)を突破し出場資格を得た25歳は、昨年のQTランキング247位。出場優先順位がツアー史上最も低い位置からの下克上優勝を目指す。
前半だけで3つ伸ばして折り返すと、12番パー5は左ラフからの3打目を1メートル強につけてバーディー。「もったいないホールも少しあったけど全体的にいいゴルフができた」。11番パー3でグリーン左バンカーからの2打目を寄せ、15、16番では1メートル強残ったパーパットを沈めた。
カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。ゴルフ用具メーカー、テーラーメードの社長を務めた父・康一さんの影響で、3歳でゴルフを始めた。高校卒業後、カリフォルニア大バークレー校へ。競技に集中するため中退してプロ転向し、24年から日本ツアーに本格参戦した異色の経歴を持つ。
昨年の予選会は3次で敗退。変化を求め、オフを過ごした。2か月間1日4食を「吐くほど食べた」。プロテインもしっかり摂取。8キロ増の75キロまで体を大きくし、安定したスイングを追求した。球筋もドローからフェードに変え「フェードの方が出球がそろうし、だいたいコース内にある」
3月からはプロ野球・横浜DeNAベイスターズでハイパフォーマンスグループリーダーを務める川尻隆氏の下、2週に1回のメンタルトレーニングを取り入れた。「それが一番大きい。落ち着いてプレーできたり、自分のゴルフにちょっと自信がついたり。成果が出ている」。プロとしての自覚も生まれてきた。
英語の方が自由が利き「怒る時は英語」というが、りゅうちょうに日本語も操る。普段は東京クラシッククラブに拠点を置き、練習を積んでいる。独り暮らしで料理も奮闘中。SNSでレシピを調べ、最近はおいしいレモンクリームパスタに成功した。趣味はコーヒーで、ラテアートもかなりの腕前だ。
昨年は初日に2位発進し、9位で予選を突破しながら、27位に終わった。「初日だけいいプレーができて、そこから伸ばせなかった。なので、落ち着いてコツコツ伸ばして行けたら。すごい選手がたくさん勝っている大会なので、僕もその中に入れたらいいなと思う」。過去の優勝者で、最もQTランクが低かったのは20年長嶋茂雄招待セガサミーカップの小山内護で104位。得意とする洋芝のコースで、主役の座を狙う。(高木 恵)

