10月の日本プロシニア選手権は無観客で開催へ コロナ禍で若者ゴルファーが増加中


7日、都内での理事会後、記者会見に出席した日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長

7日、都内での理事会後、記者会見に出席した日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長

 日本プロゴルフ協会は7日、都内で理事会を開いた。その後の記者会見で倉本昌弘会長(64)は10月のシニアツアーのメジャー「日本プロシニア選手権住友商事・サミットカップ」(8~11日、茨城・サミットGC、賞金総額5000万円)を新型コロナウイルス感染対策のため、無観客試合として開催することを明かした。プロアマ戦も行わないという。

 今季のシニアツアーは、コロナの影響で7月の「ISPSハンダ・コロナに喝!シニア」で開幕。8月までの3試合は、国内ゴルフツアーでは初めて観客を入れて開催した。8月末のマルハンカップ太平洋クラブシニアは2日間で計3807人を動員。倉本会長は「(日差しよけの)傘を配ったり、色々知恵を絞りましたが、感染対策はどこまでやっても万全は無い。選手は本来、ギャラリーに見られて初めて良いプレーができる。(一日)2000人までなら知恵を絞って運営すれば何とかなるのでは。ただし、国内男女ツアーでは(有観客は)まだできないと思いますね」と私見を述べた。

 また、関東、中部、関西地方のゴルフ練習場では新型コロナに関する緊急事態宣言が解けた5月以降、20~30代の新規の若年層ゴルファーが増えている現象も報告された。20~30代前半は前年比で120%増。反対に、60~70代の熟年層は減少しているという。倉本会長は「若い人は密にならずに、体を動かしたくてゴルフを始めている。高齢者はコロナが怖くて、出控えしている。相対的には前年比で120%利用者が増えています。我々ゴルフ界には、追い風になっているのは間違いない」と話した。

 日本プロゴルフ協会では、初心者向けのデビュープログラムなどを各地方のゴルフ場などで展開している。「若い方にも基礎だけでもぜひ学んで頂けたら」と、倉本会長はゴルフ人口増加への好機ととらえていた。

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