蝉川泰果、佐伯三貴コーチの攻略法でメジャー連勝&最年少V狙う…日本シリーズJTカップ12・1開幕


18番、佐伯コーチとアプローチを練習する蝉川(カメラ・今成 良輔)

18番、佐伯コーチとアプローチを練習する蝉川(カメラ・今成 良輔)

 国内男子プロゴルフツアーの2022年シーズン最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップが12月1日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で開催される。10月の日本オープンで日本人95年ぶりの快挙を果たした初出場の蝉川泰果(たいが、21)=東北福祉大4年=は28日、会場入りし約9時間の念入り調整。メジャー連勝、1981年の羽川豊が持つ大会最年少優勝(23歳363日)の更新を目指す。

 気温10度前後の静けさの中、よみうりCCに快音を響かせた。アマで2勝し、プロとして初出場の蝉川は開幕3日前の午前8時頃に来場。18ホールを回り、日没後の午後5時頃まで調整した。今季最終戦へ「納得のプレーで優勝を目指して頑張りたい」。10月の日本オープンに続くメジャー連勝、81年の羽川豊の23歳363日を更新する最年少Vに挑む。

 心強い存在がいる。東北福祉大コーチで、女子ツアー7勝の佐伯三貴氏(38)が初めて練習ラウンドから同行。同氏は07年、08年に同会場でのワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップに出場しており、2番でピン手前1メートルにつけたが、球は急傾斜を転がり落ち、蝉川は「やばい」と震えたが「ここに外したらいけない」と攻略のカギも授かった。練習場では佐伯氏が持参した「おにやんま君」を頭に装着。大舞台を前に力を抜いて万全な準備をした。

 9月のパナソニックオープンでツアー6人目のアマチュア優勝。日本オープンで日本人95年ぶりアマVでゴルフ界をにぎわせた。11月にプロ転向し、4戦目。徐々に視野は広がり「来年は海外にも挑戦したい気持ちが芽生えた」と胸中の変化を明かした。「松山(英樹)さんも向こうにいる。マスターズも出たい」。飛躍へ、まずは今季最終戦で記録ずくめの年を締める。(宮下 京香)

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