
1番でティーショットを放つ小野祐夢(カメラ・堺 恒志)
◆女子プロゴルフツアー 資生堂・JALレディス 第1日(3日、神奈川・戸塚CC=6766ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、プロ10年目の小野祐夢(ひろむ)=ニチコン=が3バーディー、1ボギーの70で回り、2アンダーの7位で発進した。
前週のアース・モンダミン・カップ第2日の15番パー3でホールインワンを達成。ツアー史上最高額の1000万円を獲得し、大きな話題を呼んだ。
2週連続の“エース”がよぎった瞬間がある。この日後半の14番パー3。147ヤード先のカップへ放ったティーショットは「ピン筋に行った」と奥6メートルへ転がった。「ホールインワン? ちょっと意識はしましたね。でも、そんな2週続けて入ることはないので」と笑顔。バーディーをきっちり決めて伸ばした。
開幕から14試合に出場して疲労がたまり、スイング時に振り切れない状態に陥っていた。だが、ホールインワンを達成した1打がプラスの効果をもたらしている。「あそこからスイングの感じも良くなり、振り切れるようになった。曲がりが減って思い切り打てるようになり、今週も続いてる」と手応えをにじませた。
臨時ボーナスは3匹の愛犬のために使う予定だ。ボストンテリアの「まる」(7)、フレンチブルドッグの「ぐる」(6)、チワワの「ここ」(4)の“3姉妹”。「ワンちゃんと遊ぶスペースを自宅に作りたい」と計画している。まだ自宅には帰れていないが、テレビ電話で愛犬に快挙を伝えた。「『入ったよ』と報告したら、まるが反応してくれた」。1000万円は「うれしいけど、実感がわかない。ずっとツアーを回ってるので、買い物に行く時もない。まだ何も買ってない」と明かした。
首位と3打差の7位。酷暑が続く2日目以降に向けて「まだ長いので、体調を整えて自分のベストのプレーをしたい」と力を込めた。