日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は20日、都内のホテルで来季のツアー日程発表と今季の表彰式を行った。アマで史上初めて日本女子オープンを制した畑岡奈紗(17)=茨城・ルネサンス高3年=は敢闘賞を受賞。巨人・坂本勇人内野手(28)の大ファンだという17歳は、野球選手ら他の競技者との合同トレーニングを熱望した。
赤いドレスに白いハイヒール。着飾った畑岡の頬が、一瞬で赤くなった。表彰式で司会を務めた徳光和夫氏(75)から壇上で「最も会いたい人は?」と聞かれると「巨人の坂本勇人選手です」と即答。徳光氏が「いつでも会わせてあげる」と約束すると「本当にうれしいです」。幼い頃からファンとあって、満面の笑みを浮かべた。
純真だが、どこまでも貪欲だ。表彰式後、賞金女王のイ・ボミには練習方法などを聞いた。女王からは「楽しむことが大切」と助言された。“取材対象”は他競技にも及ぶ。「オフは野球もしてみたい。他のスポーツの方に、どんなトレーニングをしてるか聞いてみたい」と熱っぽく語った。
最終予選会を14位で突破し、来季は米ツアーで戦う。同1次予選会に参戦し、出場権を得られなかった稲葉瞳さん(29)をマネジャーとして起用することを決めた。稲葉さんは日本で就職後、脱サラし米国でプロを目指した苦労人。他競技も含めて、様々な先輩に教えを請いながら成長する。(高橋 宏磁)