岩崎亜久竜を支える湯本開史キャディー 二人三脚で夢の米ツアー挑戦へ「一緒に夢を目指している」


笑顔の湯本開史キャディー(左)と優勝の岩崎亜久竜(カメラ・今成 良輔)

笑顔の湯本開史キャディー(左)と優勝の岩崎亜久竜(カメラ・今成 良輔)

◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 最終日(15日、北海道・札幌GC輪厚C=7066ヤード、パー72)

 優勝した岩崎の専属キャディーを務めるのが、2人が小学5年生の頃から知り合う湯本開史さん(27)だ。高校卒業後にプロテストに合格した湯本キャディー。自身もジャパンゴルフツアーにも登録されている。湯本キャディーは岩崎より前に黒宮幹仁コーチに師事しており、岩崎の大学卒業後にキャディーとしての依頼が来たという。

 競技者としてゴルフを続けていた湯本氏がキャディーを務めるのは岩崎のすごさが影響しているという。「彼は練習をすごいする。こんなに練習ができる子ってどうなってるんだろう。成績が出なくても応援できるから、一緒にやっている」と長年タッグを継続している理由を明かした。岩崎は米ツアー挑戦を目指しており、「4~5年は彼の夢を応援したい。同じチームの松山(英樹)さんを見ていると(関係者)全員が同じ方向を向いている。僕も中途半端じゃダメ。一緒に夢を目指している」。岩崎の悲願が達成されるまでは、自身は競技者には戻らないという覚悟を持って臨んでいるという。

 岩崎は「グリーン上は全部、開史に任せている」というほどライン読みなどに絶大な信頼を置いている。湯本キャディーは日本で3人しかいないエイムポイント(グリーンの読み方)のコーチの指導を受ける。「めちゃくちゃ自信あるんで」と堂々と言い切ってみせた。

 第3ラウンドの18番では、下の段から15メートルのバーディーパットを決めた岩崎。この際も湯本キャディーの「真っすぐのライン」という助言が大きく役立ったという。4日間での平均パット数は1・5962でトップ。昨年優勝した日本オープンもパット数は1位と、やはり湯本キャディーのグリーンの読みが大きく影響している。これからも二人三脚で力を合わせ、米ツアー挑戦という大きな夢に向かって進み続ける。

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