「一番大きなライバル」からの助言で女子ゴルフ・アマの神谷ももパットさえ6位の好スタート


初日3アンダー6位の好スタートを切った神谷もも(カメラ・今西 淳)

初日3アンダー6位の好スタートを切った神谷もも(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース 第1日(3日、静岡・葛城GC山名C=6475ヤード、パー72)

 アマチュアの神谷もも(19)=フリー=が4バーディー、1ボギーの3アンダー69をマークし、首位と2打差の6位と好発進した。ツアー2勝の神谷そら(21)=郵船ロジスティクス=の妹で、ツアー4組目の姉妹優勝の達成を目指す。同じくアマの藤本愛菜(18)=ヤマエグループHD=は4アンダーで1打差の2位。史上9人目となるアマチュアVへ10代の2人が躍動した。国内3勝の桑木志帆(22)=大和ハウス工業=が、5アンダーで単独首位に立った。

 雨と桜の花びらが舞う難コースで、神谷3姉妹の次女・ももが好発進した。主催者推薦で出場した19歳は出だしの10番で3メートルのバーディーパットを沈め、13番で10メートルの下りフックラインをねじ込み、前半で4つのバーディーラッシュ。「今日はパッティングが良かった。いいスタートが切れた」。姉・そらが90位、妹でアマチュア・ひな(17)が102位と出遅れた中、堂々の6位で滑り出した。

 弱点だったパットがさえた。「試合になると怖くて打てない」とショートや左へ外す癖に悩まされたが、今週からパターを1インチ長くするなど調整した“新兵器”を投入。パット数26は全体4位で「微妙なパーパットも全部入ってくれた」と笑う。2月に姉と沖縄で約3週間合宿。「(左右に曲がる)ラインを消して強く。ショートパットはしっかり」―。外した後のことを考えてしまう弱気な自分を強気な姉の助言が変えてくれた。

 ゴルフ界で姉妹プロや宮里3兄妹は有名だが、3姉妹は異例だ。昨季の平均飛距離262・71ヤードと「飛ばし屋」の姉に比べ、ももはアイアンが得意な「ショットメーカー」だという。姉が23年に挙げた2勝はテレビ観戦だったが、「お姉ちゃんが一番大きなライバル」とツアー4組目の姉妹Vへの思いも秘めている。

 昨年のプロテストは2次予選で不合格。同じ05年生まれの馬場咲希(19)が米ツアー、菅楓華(19)が国内で今季2位2度と活躍する中、アマVならプロテストが免除され、神谷も即プロ転向が可能となる。昨年はツアー5戦出場も予選突破はなく「まずは予選通過。明日もアンダーで回りたい」と神谷。謙虚な19歳が快挙に挑む。(星野 浩司)

 ◆神谷 もも(かみや・もも)2005年7月26日、岐阜県出身。19歳。5歳の時、父と姉・そらの影響でゴルフを始める。岐阜・麗澤瑞浪高卒。24年はゴルフ5レディス(83位)などレギュラーツアー5戦出場。同年プロテストは2次予選43位で不合格。平均飛距離は240ヤード。目標の選手は成田美寿々。好きな歌手はHey! Say! JUMP。162センチ。家族は両親、姉、妹。

 ◆過去の姉妹優勝 姉の福嶋晃子(国内24勝、米2勝)と妹・浩子(国内1勝)、姉の堀奈津佳(同2勝)と妹・琴音(2勝)、双子の姉・岩井明愛(あきえ、6勝)と妹の千怜(ちさと、8勝)ら。福嶋姉妹は16年に浩子が初優勝し、史上初の姉妹V。岩井ツインズは23年4月に明愛が初優勝して史上初の双子優勝を達成。姉妹の同一年Vは23、24年に成し遂げている。

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