
9番、アプローチショットを放つ阿部未悠 (カメラ・豊田 秀一)
◇女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス 第1日(24日、福岡・ザ・クイーンズヒルGC=6503ヤード、パー72)
ツアー1勝の阿部未悠(ミネベアミツミ)が1イーグル、5バーディー、2ボギーの5アンダー67をマークし好スタートを切った。後半の256ヤードの5番パー4でドライバーで1オン。10メートルのスネークラインを読み切り、イーグルを奪った。「いいスタートを切れたので、明日からも暑さに負けずに頑張りたい。先週もいゴルフができていたし、調子がいいうちに上位争いを増やせればいいなと思う」と振り返った。
大会開幕前の22日、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が、阿部からプレーヤーズ委員会委員長辞任の申し出があり受理したと発表した。プレーヤーズ委員長は選手会長にあたる役職で、新たに青木瀬令奈が選任された。
阿部は今年3月、既婚者の男性キャディーとの不倫が一部週刊誌で報じられ、5月に日本女子プロゴルフ協会から「厳重注意」処分を受けていた。この日、辞任の経緯について初めて口を開いた。
「去年も(プレーヤーズ委員を)やらせていただいていて、立候補をしたわけではないですけど『委員長どうですか』という打診を受けて、なるべく大会がよりいいものに、選手の皆さんにとってもいい大会になるように、運営とはまたちょっと違う立場で、力になれればなと思って受けました。結果的にこういう結果になってしまったけど、この時期になってしまったのは、選手の皆さんにもご迷惑をおかけしちゃったなっていう気持ちがあったので。途中で辞めたことによって、今回瀬令奈さんがなってくださったけど、その方が迷惑をかけるかなっていう気持ちもあったので、ここまで続けたという感じです」
青木には3月の時点から何度か相談に乗ってもらっていたという。「辞めたからゴルフに集中できるというのは違うし、そこはまた別。それだと自分勝手過ぎるなとは思うので、そこは違うと思っています。瀬令奈さんに対しても『すみません』とは違う『よろしくお願いします』という気持ちです」と思いを口にした。