
9番、ホールアウトし笑顔を見せる古家翔香 (カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス 第1日(24日、福岡・ザ・クイーンズヒルGC=6503ヤード、パー72)
25歳の古家翔香(はまだ産婦人科)が5連続を含む8バーディー、2ボギーの6アンダー66をマークし、首位発進した。ティーチングプロの資格を保持しながら、昨年11月にプロテストに合格。3月のVポイント×SMBCレディス以来となる今季2戦目で好スコアをたたきだし「楽しい。(下部の)ステップアップツアーとは雰囲気も違うのですごく楽しいなと思いつつ。あと、すごく暑かった」と笑顔を見せた。
午後3時半に35・9度まで気温が上昇するなか、午後組の古家がバーディーを量産した。前半13、14番でともに7~8メートルを沈め、15番は140ヤードの第2打を1メートル強にからめた。16番パー3は4番ユーティリティーで2メートル半、17番パー5は109ヤードの第3打をピン手前3メートルに運び、5連続でスコアを伸ばした。インコースを30で回り「すごかったです」と目を丸くした。
ティーチングプロA級の資格を持つ。ツアーでやっていけるか分からないという相談を父にした際「ティーチングがあれば生きていく道もあるんじゃないか」と薦められ、2023年に取得した。「どうしてもツアーに出たかった。そこは捨てられなかった」。7度目の挑戦でプロテストを突破した。
趣味はF1だ。数年前にNetflix(ネットフリックス)でドキュメンタリーを鑑賞し、はまった。「臨場感とか。すごいかっこいいなって思ったのが始まり。世界で20シートしかないところも、すごいなと思う」。各国で行われるGP(グランプリ)の結果を毎回ネットで追い、インスタグラムもチェックする。「まだ見に行ったことはないけど、いつかは絶対に行きたい。ラスベガスや鈴鹿とか行ってみたい」。推しレーサーはダニエル・リカルド(オーストラリア)だそうだ。
車の運転は「全然好きではない」と言いつつも、本州全域の移動を、ほぼ車で網羅する。自宅がある埼玉から、北へ西へハンドルを握る。前週の下部ツアーが行われた青森県へは「7、8時間ぐらいでしたね」とサラリと言った。「明日は4アンダーを目標に頑張りたい」。酷暑に負けず、アクセルを踏み込む。