【古賀敬之のゴルフあれこれ】  第四回 1桁ハンデの人を「シングル・プレーヤー」と呼ぶのは日本だけ


 日本では、ハンディキャップが1ケタの人を「シングルプレーヤー」と呼んでいる。確かに英語にも「シングルプレーヤー」なる言葉は存在する。しかし、それが意味するものは「独身のプレーヤー」のこと。でも、ゴルフをするのに、何故、妻帯者と独身を分けなければならないのか? 不思議…。妻帯者が「シングルプレーヤー」になるには〝離婚〟か〝死別〟しかないのか…? 

 これは、ハンディキャップの数字が「1ケタ」だから「シングル」になったものと思われる。英語でケタのことは「DIGIT(デジット)」。従って、1ケタは「A DIGIT(デジット)」、2ケタなら「TOW DIGITS(デジッツ)」になる。さらにいえば、そんな言葉がまかり通るのか? 「シングルプレーヤー」とはよく言われるが、それなら2ケタハンディキャッパーを「ダブルプレーヤー」というのを聞いたことがあるだろうか?

 もし、外国でプレーした時に、上手なプレーヤーに向かって「アナタはシングルプレーヤーか?」と尋ねたら、相手に「何でそんなことを聞くんだ?」と首を傾げられるか、「いや、子供も2人いる…」など、妙な答えが返って来ても驚かないように。100を切れなくても、独身なら堂々と「シングルプレーヤー」と言い切っていい。

 

 ◇古賀 敬之(こが・たかゆき)
1975年、報知新聞社入社。運動部、野球部、出版部などに所属。運動部ではゴルフとウィンタースポーツを中心に取材。マスターズをはじめ男女、シニアの8大メジャーを取材。冬は、日本がノルディック複合の金メダルを獲得したリレハンメル五輪を取材した。出版部では「報知高校野球」「報知グラフ」編集長などを歴任。北海道生まれ、中央大卒。

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