【藤田光里の魅せるゴルフ】(6)「絶対あそこに落とす」強くイメージ


 藤田光里のリカバリー率(パーオンできなかったホールでパーより良いスコアで上がる率)は56・79%でランク69位。部門別ランクで最も悪い。

 「アプローチは苦手です。リカバリー率をもっと上げないと、安定した成績は残せません」

 光里自身が課題に挙げるアプローチが今回のテーマだ。

 「グリーン周りのアプローチでは、狙った場所にボールを落とすことに集中します。というよりも『絶対にあそこにボールを落とすんだ』と強くイメージします」

 ―打ち方は?

 「ボールの行方を追わず、頭をしっかりと残すことを意識しています。いつも気をつけるようにしていますが、難しいライに限って頭が上がってしまうことがあります。結果が気になってボールの行方を見てしまうからです。そうすると、ミスの確率が高まるし、ミスの度合いも大きくなります。難しいライの時こそ、冷静でありたいですね」

 ―難しいライの打ち方は?

 「一番難しいライはやはり、左足下がりでしょう。状況によって異なりますが、基本的にはボールを右足の前に置きます。左足下がりに比べればやさしい左足上がりの場合は、ボールを真ん中に置きます。後は、いずれの場合も余分なことは考えず、ボールの落とし所に集中します」(取材、構成・竹内 達朗)

 ◆藤田 光里(ふじた・ひかり)1994年9月26日、札幌市生まれ。19歳。シングルハンデの父・孝幸さん(61)の影響で3歳からゴルフを始める。札幌市立西岡中3年から北海道女子アマ5連覇。昨年3月、飛鳥未来高卒業。同年8月、プロテストに一発合格。同年12月に新人戦加賀電子カップ優勝、さらにツアー出場権を争う最終予選会で1位となり、今季からツアー本格参戦。家族は父、母・美香さん(45)、妹・美里さん(18)、弟・亜久里さん(16)。165センチ、56キロ。

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