【藤田光里の魅せるゴルフ】(8)球に線書いてストローク集中


 藤田光里の平均パットは1・7847でランク9位。飛ばし屋の19歳はパット巧者でもある。今回はスコアメークに欠かせないパットがテーマだ。

 「6月からボールに線を書くようにしました。その線をラインに合わせてボールを置きます。それだけで狙ったラインにボールを出せるようになりました。余分なことを考えず、ストロークに集中できます。特に一番大事なショートパットが急激に良くなりましたね。アマチュアの皆さんも一度、試したらいかがでしょうか」

 ボールに線を書くグッズはゴルフショップで1000円前後で販売されている。トッププロも実はシンプルな工夫をしているわけだ。他のアドバイスは?

 「ボールの後ろから読んだラインが、いざアドレスに入ってみると、間違っているように感じる時があると思います。私はしょっちゅうです。以前はアドレスに入ってからラインを変えてしまうことが多かったです。でも、それではダメです。ボールの後ろから見たラインの方が正しいことが多い。アドレスに入って違和感があっても、最初に決めたラインを信じて打った方がいい結果が出るはずです」

 距離感はどのように出せばいい?

 「スタート前のグリーンでたくさん練習することです。私は3歩(約2・5メートル)、6歩(約5メートル)、9歩(約7・5メートル)の距離感をつかみます。実際のコースのグリーンでは当然、上りと下りがありますが、絶対的な距離感をつかんでいれば、それを基準として大きくずれることはありません。10メートル以上あるロングパットはカップ周りに半径1メートルの大きなカップをイメージし、その中に入れればいい、とリラックスして考えています」(取材、構成・竹内 達朗)

 ◆藤田 光里(ふじた・ひかり) 1994年9月26日、札幌市生まれ。19歳。シングルハンデの父・孝幸さん(61)の指導で3歳からゴルフを始める。札幌市立西岡中3年から北海道女子アマ5連覇。昨年3月、飛鳥未来高卒業。同年8月、プロテストに一発合格。12月に新人戦加賀電子カップ優勝。最終予選会で1位となり、今季からツアー本格参戦。家族は父、母・美香さん(45)、妹・美里さん(18)、弟・亜久里君(16)。165センチ、56キロ。

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