【藤田光里の魅せるゴルフ】(3)3ウッドはグリップ柔らかく握る


 藤田光里は攻撃的なゴルフを身上とする。1ラウンド当たりの平均バーディー数は3・40個でランク5位。ドライバーとともに“飛び道具”として最大限に活用している3ウッドが今回のテーマだ。

 「一番好きなクラブはドライバーです。でも、一番得意なクラブは3ウッドです」

 パー5では果敢に2オンを狙い、バーディー、イーグルを狙う。

 「パー5では可能な限り、2オンを狙いたい。それには3ウッドが大事になります。一番気をつけていることは、振り過ぎないこと。振り過ぎるとフックボールが出てしまいます。飛ばしたいと思うと、グリップに力が入りすぎてしまいます。アドレスに入った時、グリップを柔らかく握ることを意識します」

 得意クラブの3ウッドはティーショットでも多用する。

 「狭いホールでは3ウッドを最初の選択肢にします。飛距離を求めるドライバーショットは強弾道のドローボールを打つためにクローズに構えますが、方向性重視の3ウッドのティーショットはスクエアに構えます。その時、ティーアップは低くします。ボールが芝の上に浮くくらいです。プロアマ戦などでご一緒するアマの方はティーが高すぎる人が多いですね。ティーが高すぎると余分なスピンがかかるので、左右の曲がり幅が大きくなってしまいます。一度、低いティーアップを試してください」(取材、構成・竹内 達朗)

 ◆藤田 光里(ふじた・ひかり)1994年9月26日、札幌市生まれ。19歳。シングルハンデの父・孝幸さん(61)の影響で3歳からゴルフを始める。札幌市立西岡中3年から北海道女子アマ5連覇。昨年3月、飛鳥未来高卒業。同年8月、プロテストに一発合格。同年12月に新人戦加賀電子カップ優勝。ツアー出場権を争う最終予選会でも1位となり、今季からツアーに本格参戦。165センチ、56キロ。家族は父、母・美香さん(45)、妹・美里さん(18)、弟・亜久里君(16)。

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