ツアー初優勝の桂川有人 高校時代に単身フィリピン留学「一番のターニングポイント」


桂川有人

桂川有人

◆日本男子プロゴルフツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント 最終日(24日、茨城・石岡GC=7071ヤード、パー71)

 大会主催者と所属契約するホストプロの桂川有人(国際スポーツ振興協会)が首位タイで出て7バーディー、1ボギーの65をマーク。通算24アンダーで契約後初のホスト大会で、ツアー初優勝を飾った。星野陸也が64で回り、1打差の2位に入った。

 桂川は2戦前の東建ホームメイトカップでプレーオフで香妻陣一朗に敗れて2位に終わった雪辱を果たした。この日は9番で10メートル以上の長いバーディーパットを沈めるなど、前半だけで6つスコアを伸ばした。後半は16番でボギーも、17番でバーディーを奪った。

 ラウンド後のインタビューで「やっと初優勝できた。2位が続いていたので、本当にうれしい。大西選手がすごくいいプレーをしていたので、負けずにプレーしていたら自分もバーディーを取れた」と声を弾ませた。

 高校時代、フィリピンにゴルフ留学した異色の経歴を持つ23歳は「1人で行って、いろんな方々に支えていただいたので、感謝の気持ちが強くなりました。ゴルフの技術もすごく上達できたので、一番のターニングポイントだと思います」と振り返った。今後に向けて「複数回優勝できる選手になりたい」と、気を引き締めていた。

 ◆桂川 有人(かつらがわ・ゆうと)1998年10月9日、愛知・清須市生まれ。23歳。シングルプレーヤーの腕前だった祖父の勧めでゴルフを始める。通信制のルネサンス豊田高に進み、フィリピン・マニラに3年間のゴルフ留学。日大で2018年日本学生選手権優勝、19年日本オープン23位でローアマ獲得。20年にプロ転向し、21年の石川遼エブリワンプロジェクトで下部ツアー初優勝。167センチ、70キロ。

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