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09年全米プロ選手権で初優勝を決め、ガッツポーズして喜ぶY・E・ヤン(ロイター)
2009年全米プロでアジア人で初めて海外メジャー王者となった韓国のY・E・ヤン(49)=NOW ON=が19日までにスポーツ報知の取材に応じ、松山にエールを送った。
「松山選手、マスターズ優勝おめでとうございます。ゴルフの歴史にとても大きな功績を残した。これで、アジア選手たちがメジャーに挑戦することにもっと自信を持つことができると思う」
12年前、ヤンは2差2位で最終日を迎え、当時最強を誇った同組のタイガー・ウッズ(米国)を逆転。首位で最終日に入ったメジャーは14戦全勝だった“タイガー神話”を崩した。「タイガーとの勝負では最大限、自分との闘いに集中した」。集まった約10万人のギャラリーは、ほぼウッズの応援という完全アウェー状態での快挙だった。
アジア人初のメジャー2勝目が期待される松山について「何よりも体格が優れている。これまでPGAツアーで経験を重ねたことが、マスターズ優勝の結果につながった。これからも十分に他のメジャーに勝てる選手だと思う」と太鼓判を押した。自身は全米プロ出場後、韓国に戻り、8月から日本ツアーでのプレーを予定している。(岩原 正幸)
◆Y・E・ヤン(梁容銀) 1972年1月15日、韓国・済州島生まれ、49歳。19歳でゴルフを始め、96年プロ転向。日本ツアーでは2004年に2勝を挙げ賞金ランク3位。計4勝した後、07年は欧州でプレー、08年から米ツアーに参戦した。09年3月に米ツアー初優勝。同年、全米プロでアジア人初のメジャー制覇。18年中日クラウンズで日本で12年ぶりV。177センチ、88キロ。