中島啓太2位フィニッシュ 次戦で賞金王決定へ「来週優勝して現実的なものにしたい」


7番、ティーショットを放つ中島啓太。トータル9アンダーで2位タイ(カメラ・渡辺 了文)

7番、ティーショットを放つ中島啓太。トータル9アンダーで2位タイ(カメラ・渡辺 了文)

◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 最終日(19日、宮崎・フェニックスCC=7042ヤード、パー71)

 5打差3位から逆転を狙った賞金ランクトップの中島啓太(フリー)は5バーディー、3ボギーの69で回り、通算9アンダーで2位フィニッシュ。最終戦の日本シリーズJTカップを待たずに、次週のカシオワールドオープン(23~26日、高知・kochi黒潮CC)で初の賞金王が決まる可能性が出た。

 優勝した杉浦悠太(日大4年)がアマチュアのため、2位の中島と蝉川泰果は賞金3000万円を加算。中島の今季総額は1億6288万円となり、同ランク2位の金谷拓実に4033万円差をつけた。残り2戦はともに優勝賞金4000万円のため、最速で次戦で決着がつく。「来週優勝して現実的なものにしたい。それくらいの気持ちで臨みたい」と意気込んだ。

 ナショナルチーム時代の後輩の杉浦悠太(日大4年)と最終日最終組で競った。「勝ちたかったけど、追いつけるようなゴルフじゃなかった。もっと練習したい」と自身のプレーを冷静に振り返り、「優勝したかったし、そういう気持ちでプレーした方が悠太にもいい影響を与えると思った。そこは最後まで勝ちを目指して頑張った。攻める姿勢や優勝を目指している姿は見せたかった。結果として追いつかなかったが、いい優勝争いはできたと思う」と語った。

 最後は意地の連続バーディー締め。後輩の勝利をたたえつつ「最後(18番パー5)のセカンドが入ったら並ぶじゃないですか。そこまで考えていたので、勝ちたかった」と悔しがった。好調を維持したまま、次戦に乗り込む。優勝なら他の選手の順位は関係なく、石川遼、松山英樹に次ぐ年少3位でのキングが決定する。

 ◇カシオワールドオープンで中島の賞金王が決まる他選手の条件

 ・金谷→予選落ち、決勝ラウンドで中島より下の順位

 ・蝉川→単独ではない3位以下

 (ランク4位の今平周吾、5位の宋永漢は2連勝が最低条件)

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