【古賀敬之のゴルフあれこれ】  第六回 削り取られた「芝」がディボットで、決して「穴」ではない


 ボールを打った後、クラブヘッドでえぐられた「穴」の部分をディボットと誤解している人も多い。語感から「穴」っぽいイメージはあるが、「DIVOT(ディボット)」とは、刈り取られた芝の部分。ターフともいう。削られた〝芝〟なのだ。英語でターフを取ることを「テイク・ア・ディボット」という。従って、穴の部分は「ディボット跡」という表現が正しい。しかしながら、言葉の変化は洋の東西を問わず、近年は欧米でも「穴」自体を「ディボット」とするケースも増えてきたそうだ。しつこいかもしれないが、それでも、正しくは、刈り取られて飛んで行った〝芝〟の部分がディボット。

 

 ◇古賀 敬之(こが・たかゆき)
1975年、報知新聞社入社。運動部、野球部、出版部などに所属。運動部ではゴルフとウィンタースポーツを中心に取材。マスターズをはじめ男女、シニアの8大メジャーを取材。冬は、日本がノルディック複合の金メダルを獲得したリレハンメル五輪を取材した。出版部では「報知高校野球」「報知グラフ」編集長などを歴任。北海道生まれ、中央大卒。

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