【古賀敬之のゴルフあれこれ】  第九回 「プレーイング4」は日本で開発された独自の〝和製ルール〟


 このシステムは日本独自に〝開発された〟ものだというのをご存知だろうか? ゴルフ競技において、ティーショットなどでOBした場合は、その地点から1打付加して、3打目として打ち直しするのがジェネラル・ルールなのだが、同じ場所からいくら打っても、OBを連発して、いっこうに前に進まないケースがあり、後ろがドンドンつかえてくる。そんな初心者たちを救済するばかりか、「高い料金を払っているのに…」と後続組がイライラしないように、スムーズな進行にしようと考えられたのがこの方法だ。OBに対してのペナルティで1罰打。さらに、ドライバーがナイスショット(これも和製英語)したような場所に設けられた特設ティー(黄色)まで進むのが1ストローク分。従って、そこから「第4打」として打つことになる。だから「プレーイング4」らしい。また、池ポチャなどの場合、プレーイング3もある。あるゴルフ場では、OBの場合は4打目、OB域とほとんど変らないところにある池に入れた場合は3打目として、同じところから打たせている。残り距離が100ヤードを切っているため、池ポチャしたプレーヤーにはパーのチャンスさえ残されている。

 日本のゴルフ場には、そんな〝和製ルール〟が適用されているところが多く存在しているということをお忘れなく。日本以外で「プレーイング4」を探しても、多分、見つからない。

 同じようなものに「6インチ・プレース」というのもある。ゴルフの基本は「あるがまま」の状態で打つこと。しかし、日本では、芝の保護だの何だの言って、打ちやすいところにボールを15センチほど動かせるローカルルールという荒業をひねり出したのだ。ちなみに、「6インチ・リプレース」という人もいるが、「リ」が付く場合は同じところに「置き直す」だから、「6インチ」が意味するものは不明となる。「6インチ(約15センチ)の範囲に置いていいよ」というのが「6インチ・プレース」だ。

 

 ◇古賀 敬之(こが・たかゆき)
1975年、報知新聞社入社。運動部、野球部、出版部などに所属。運動部ではゴルフとウィンタースポーツを中心に取材。マスターズをはじめ男女、シニアの8大メジャーを取材。冬は、日本がノルディック複合の金メダルを獲得したリレハンメル五輪を取材した。出版部では「報知高校野球」「報知グラフ」編集長などを歴任。北海道生まれ、中央大卒。

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