479ヤードの４番が例年のパー５からパー４に変更された。11人の初優勝者が誕生した97年シーズン。初日は４月KSBオープンを制して初陣の深堀圭一郎が６アンダー65をマークして大会をリードした。２日目には丸山茂樹が63の猛チャージ。13位から２位に急浮上。だが３日目、丸山のキャディーが風邪による腸炎でダウンして緊急入院する“アクシデント”。急きょ、観戦に来ていた友人を代役に立てながら驚異的な集中力を見せて深堀、クレイグ・パリー、エドアルド・エレラと首位に並んだ。
　そして最終日、自身も腹痛に苦しんでいた丸山だったが５バーディー、１ボギーの67で通算スコアを16アンダーに伸ばしてシリーズ初優勝。ラウンド中は腹を押さえるために使っていた右手を最後はウイニングボールを投げるために使った。